キャラクターデザインの教科書

キャラクターデザインの教科書

ついこの間、「キャラクターデザインの教科書」という本が出版されました、そこでキャラクターデザインについて色々と考えてみようと思います。

理論派?感覚派?

例えば、「オリジナルのキャラクターを一つ考えてくれ」と課題が出た時、皆さんはどうやってデザインするでしょう。いきなりペンを持って感覚的に作っていくのか、理詰めで考えようと資料的なものを漁るところから始めるのか….。 誰でもはっきりと理論派、感覚派と十把一からげにすることはできないかと思いますが、持論を述べるなら最終的に「ここはこういう意図でこういうデザインにした」とちゃんと説明できるデザインこそが説得力のあるデザイン、つまりいいデザインではないでしょうか。

理論は蓄えても損ではない

キャラデザというと完全にセンスという言葉で片付けられそうな気がしますが、素晴らしいデザインのその裏には非常に納得できる理論的な裏付けがあると自分は思います。センスのある人というのはそういった理論を意識せずともつかんでいるとも言えますね。

ですが本当に感覚だけで作っていると、優れたキャラデザを常に生み出すことができなくなる。アイデアの泉が枯渇するのです。そういった時に力になるのが、理論的な考え方ではないでしょうか。

この「キャラクターデザインの教科書」ではデザインに対する意図というのが細かく解説されていて、ホォーなるほどなぁと思わせる内容がたくさん載ってます。例えばこちらの視聴覚ユニットみみめめMIMIのキャラクターMIMIちゃん。初めて見たときなんだこのセンスの塊は!と思いましたが、本書を見ればなるほど納得と思わせるデザイン。絵師のちゃもーいさん曰く、必要なものと不必要なものを整理して、描写の全てに意味を持たせる。だからこそ納得して描けるのだそう。かっこいい。

キャラクターと世界

キャラクターというのは一つの個体がそこにぽつんと存在しているのかというと、そういうわけではありません。描写されなくともそのキャラクターの性格、生い立ち、周りの人々、世界といったバックグラウンドがあります。

相互作用

こういった背景を考えるということはとても楽しい時間であると同時に、前述した説得力のあるデザインを生み出す上での相互作用になります。

どんな世界でどういった生い立ちなのか、そんなことを考えていけばキャラクターの容姿も自然と固まってきますし、逆にデザインから設定へと発展するようなこともあるでしょう。このような設定を考えることは人物をハリボテにしないための大事な行程です。もちろんみんながみんなこのようなことを考えているわけではないかもしれませんが、良いキャラクターデザインには容姿だけではなくその奥も想像したくなる、そんな魅力があると思うのです。

オリジナル

オリジナルのキャラクターデザインというのは恥じらいがあったり、周りからの反応が乏しい、自信がないということもあってやらない人が多いのが現実。かくいう自分もあまり積極的にはできてません。ですがよくよく考えれば商業で出回っている作品は皆誰かのオリジナルなんです。そしてオリジナルだからこそ、その人ならではの魅力が生み出せるし、賞賛されるのです。自分は今年、二次創作の割合が今までと変わらず大半でした。来年はもっと自分自身のものも出していけたらなと思います。

余談ですがオリジナルを作るならそれ単体ではなく、先程記した相互作用となる媒体を用意してあげることで興味を持ってくれる機会も多くなると思います。キャラクターデザインだけして終わりじゃなくて、楽曲を用意したり、小説や漫画を書いたり、webの看板娘だったり、ゲームを作ったりすればいい。東方だってひぐらしだって、キャラクターだけで今の人気になったかというとそうではないはずですからね…!

 

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By しょぺ

    キャラクターデザインかぁ…
    説得力… そんなこと全然考えてなかったなぁ…;
    資料なんて殆ど見ないで、もうなんか、好きな感じで描く、みたいにやってました…:

    鎧のデザインにしても、既存の中世の鎧にひっぱられがちになったりしますしね…!
    やっぱ良いキャラっていうのはそうゆう説得力があるものなのでしょうね;

    ですよねぇ; 例えば一般兵の主人公が
    ものすごいかっこいい鎧を着てたら違和感は感じますもんね

    アートディレクターがすごく言いそうな事を
    とびさんに言われたっ!!!:

  2. By とび

    自分もそこまで深く考えたことはなかったんですけどね;この本読んでやっぱりプロってすごいなと…

    自分の場合、ある程度理論立ててというと大げさですが、こうやって固めていかないとなかなか手が動かないんです!
    あと他人の資料見るのが好きなので…ゲームの資料集とか見ると本当に細かい意図が記してあって感動するんですよね…!

    アートディレクター…!こういう理論とか資料とかの話が出るのは仕事とで周囲を説得させるためのものでもあるのかなぁと思ったり。ここはこういう意図でデザインしたんですよって言えた方が上司も納得がいくというか…(勝手な想像)

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)